2010/7/12   HOME


ALINCO/DR-419SX(アルインコ)UHF430MHzFMトランシーバー

  アルインコ  取扱説明書    回路図    アルインコは古い機械のサービス良いです。

1992年発売 \55800

動作品にてヤフオクで購入。電源を繋ぎ動作しました。ところが10分ほどして何か 匂いが...... 煙が出てきました。液晶が消え壊れました。 ずっと使用せず保管してあった機械でしょうか?電源を入れたためコンデンサーがパンクした。

こんな機械です。中身は DR-410 とほぼ同じです。

下部 基板は1枚です。

上部 真ん中の丸いプラスチックの上にスピーカーが乗ります。

コイルやトリマーの小さいこと/中はガラガラ もっと小さく出来そう!

写真をとっておかないとコネクターをもとに戻せなくなることが有ります。

まず裏と表にあるネジを 2個 ずつ取り外し

横にあるネジ 2個 ずつを緩めます。スピーカーも一緒に外れてきますのでコネクターを抜きます。

フロントパネルは、まずロータリーエンコーダーのナットを外す

次にマイクコネクターのナジを外します。(ピンセットで引っ掛けて強引に回す)

あとは上下4箇所の爪を指で外して前でに抜きます。

前部基板は3個のビスで止まっています。ここまでバラしてください

電池電圧は 掛かったままです。ショート等気をつけてください。

むぎ球はパネル照明に3個、LCD照明に2個使われています。

修理しなくてはなりません。匂いと煙 原因は電解コンデンサーのパンクです。電流計を見ると受信時に 2A も流れています。寿命の短い比較的大容量のコンデンサーに目をつけました。

オーデオICの周りに集中しています。RXの FET保護 のための受信トップに入っているリレーの為に見えませんが、下の写真の上に電源IC 7808 が有り入力と出力にそれぞれ入っている電解です。

まず電源回路に入っている 1000μ のコンデンサーを外してみました。

やはり漏れた跡があります。アルコールを吹きつけて綿棒でこすりました。

良く見ると横の 220μ も液漏れがあります。

あちこち外して不良部品の確認

VCOの電源回路の電解 220μ 2個 もダメでした。液漏れしています。

交換した電解コンデンサー 鼻に近づけると独特の臭がしています。

コンデンサー交換で動作品になりました。

だだ電源回路に 2A も流れたため電源の SW に使っている トランジスターが壊れてしまいました。

2SA1736 です。規格ではコレクター電流 1.5A MAX です。これが小さなチップ部品で手持ちがありません。

仕方ないので 1A 規格の手持ちの TR にリード線をつけて強引に交換しました。

写真の右下の TR です。

交換したところ電源 SW も動作するようになりました。

製造から 20年 経っています。この機械は受信のみでも筐体が結構 熱くなります。電解コンデンサーの寿命も推して知るべしです。

無線機も時代と共に高集積、小型になっています。最も究極は携帯電話です。あの大きさでデジカメ、パソコン、テレビとデジタル無線機が入っている。驚きです。

念のためFキーと VFOキーを押しながら 電源ON  オールリセットしました。

それにしてもマイクコネクター各社でバラバラ、是非規格統一をお願いします。

受信のTOPは GaAs 2SK1845 です。スケルチ感度-22dbμV さすが感度いいです。

電源を切っても状態を記憶していて動作する。スキャンしていて電源OFFしても再度通電するとスキャンを開始します。(使いやすい)

マイクコネクター 1-MIC 2-PTT 3-DOWN  4-UP 5-5V 6-SP 7-G 8-G

調整

VR1    Sメーター感度調整 SSGより3dbを入力し1個点灯するように

VR2    マイクゲイン調整    10mVを入力    4.0KHzに

VR3    デビレーション(変調度)調整 25mVを入力 4.9KHzに

VR4    RFメーター調整

VR5    SWR異常時の保護調整

VR6    HI出力調整    10Wに調整

VR7    Lo出力調整    1Wに調整

VR8

VR9    スケルチ調整    SSGより−6dbを入力しスケルチVRが丁度良い位置でオープンするように

トーンサブ基盤 88.5Hzの変調度調整 0.7kHzに

TP3    435MHz 受信時2V (内側のトリマー)   送信時1V(外側のトリマー)

基板中央のXtal横のトリマー    周波数調整


DR-419HX  オークションで格安の全くの不動品入手

トランジスターの破損発見 割れています。これでは動く訳がありません。

フロントの麦球5個全て切れていて点きません。手持ちが無いので3oの白色LEDに交換しました。ちょっと感じが変わりますが、使えます。

基板の臭いをかぐと電解コンデンサーの漏れた臭がします。いずれ交換が必要ですが、とりあえず動いたのでこのまま使います。

測定しました。出力 Hi 30W  Lo6W (パワーOK) スケルチオープン-22db (感度良好)

上記の1台目と比べて受信時の発熱が圧倒的に少ないです。後期の型のようですのでメーカー対策が進んでいます。


2012/10/23

故障です。

症状は感度が非常に悪い 40db位悪いのです。 

RF段近くの大容量1000μFのコンデンサーから大量の液漏れです。

交換し掃除しましたが、症状改善せず。トップのガリヒ素FET交換しましたが、変化なし。

段間のコイルを外してみました。

こんな感じです。 5o位のボビンにスペース巻きで10ターン巻いてあります。

コイルの先端は開放 何処にも繋がっていません。

タップは1/2ターン(1/4ターン)の所にあります。結果として先端は物凄いハイインピーダンス

調整用のビスはCを付加して同調しているようです。

外して正解でした。電解液がコイル内に入り込んでインピーダンスを下げてロスっていた様です。

コイルの役目を果たさなければ、単なる半ターンで回路をショートしているのと同じ事です。

写真は洗浄後の物です。

コイルを洗浄した所、感度が元に戻りました。

 

ところで上部のクリコン基盤、プリントパターンでコイルを整形しています。同調は超小型のトリマーです。

HAMバンド外の広帯域受信をするための専用回路です。

テレビチューナーを見ると超小型コイルを使って作ってあります。コンデンサーは固定して、コイルの形を変えて調整したほうが、コストダウンに良いような気がするのですが、性能が出ないのでしょうか?


 2016/09/18

また不良です。

感度悪い

電解コンデンサー大量におもらししています。

分かりにくいので少々角度を変えて

電解コンデンサー取り外しました。

あちこちに液体が残っています。

コイルのシールドケースも外してみました。取り外しも慣れてきてうまく外せました。

しかし感度回復しません。70db位悪い

トップ回路に電圧か来ていません。

パターンが腐食で何処かで切れています。場所不明につきジャンパー線でつなぎました。

この機種感度抜群 スケルチ-28db位で開きます。

出力も40W出ます。

しばらく使ってみます。