09/05/29        ホーム

Agilent Technologies HP 8924C CDMA 移動機テストセット



携帯電話用の余分な機能もいっぱい入っています(基地局や移動機になります)が、アマチュア向けには総合無線機テスターです。
発売当時600万円弱の機械のようです。
リッチな企業でないと購入できません。
ネットでもいろいろUPされています。
HAM  JA2DJH
メーカーサイト  Agilent  英文の取説もあります。
外 国の紹介サイト
日本語 カタログ

HEWLETT PACKARD 8924C CDMA MOBILE STATION TEST SET 30-1000MHz


電源を入れたときに表示される
全てのセルフテストがパスしたと表示


1分位待っていると次の画面が表示されます。

基準発信機は恒温そうで温度管理されているので正確な測定には30分待つ必要があります。

★スペアナ(SPECTRUM ANALYZER) スペクトラムアナライザー
 周波数 30M〜1000MHzまで (実際は100KHz位から使用可)
 帯域幅 300Hz,1KHz,3KHz,30KHz,300KHz 切替
  ピークホールド、周波数とレベルがデジタル表示、マーカ


待望の画面 433.64MHz 10KHzスパン(画面の左右で10KHz) フィルターは300Hz レベルが-11.99dBm
発信機や送信機の出力を見ます。



信号がない場合の表示、下にノイズが表示されています。
主に信号出力を観測してスプリヤスや高調波・出力レベルなどの確認調整をします。

★ トラッキングジェネレーター ( TG )
 帯域等はスペアナと同じ

 使ってみました。自分自身を表示しています。センター500MHz
 0〜1000MHz 左端が、0(DC) 、右端が1000MHzです。
 本来はフラットが理想ですが、1000MHzで数デシ下がっています。
 これでアンプやフィルターの測定が出来ます。

★ SSG ( RF GENERATOR)
 周波数  30M〜1000MHz (実際は100KHz位から使用可)
 確度と安定度 +-0.015Hz (物凄い精度アマチュア用と3桁位精度違います)
 出力  -127dBm〜-10.5dBm
 分解能  1Hz
 高調波  -30dBm以下
 スプリアス  -60dBm以下 

受信機の感度測定や各種信号源として使用
画面の下半分で周波数、出力レベル、出力端子、変調、等を指定します。
AFGen  1 と 2 とあり 各々周波数変調( FM,AM,SSB ,off )等指定できます。
つまり SSB で良く使用するツートーンの出力が可能です。

★ 周波数カウンター ( Frequency Counter )
 周波数 30MHz〜1000MHz
 感度      -36dBm〜+20dBm(アンテナIN端子入力)
   確度と安定度 +-0.015Hz (物凄い精度アマチュア用と3桁位精度違います)
  ゲート時間を 100mS にしても 1Hz 単位まで高速に測定表示しています。
 どう言う仕組みなのか?
 もっとも高速測定をこの機械の売りにしています。
 家の 430M のトランシーバーは 388Hz ほどずれていました。
 
433.64MHz を発信してみました。 388Hz周波数がずれています。
アンテナ出力を直接機械に接続すると下の TX Power に出力が表示されます。
マイクに信号を入力して発信すると FM Deviation (変調度)と AF Freq(周波数) も表示
各種フルター等の設定も可能


★ RFパワー計
 -10dBm〜+35dBm
 0.1mW〜3W          最小 0.1mW で 小さな発信回路の出力を直接測定できます。
 3W以上の測定には 10dB の ATT を前でに挿入します。30Wになります。
 
スタンダードC501 のハンディトランシーバーをつないで見ました。
434.88 送信ですが、測定値 TX Frequency 434.880324MHz
規格150mW出力のC501ですが、Tx Power 166mWと測定されています。
レピーターモードで送信したため88.5Hzのトーンが出ています。
AF Freq 測定値 88.54Hz です。1/100ヘルツの測定を瞬時にやっていますが、周期測定で計測しているのか?
トーンの変調度(Deviration)は0.729KHzです。
記憶にありませんがレピーターの(規定)指定は.幾つだったか?


★ オーディオオシレーター
 周波数  DC〜25KHz
 出力   0.1mV〜4Vrms
 発信機が2組みあり2トーン出力が可能
 分解能 0.1Hz
 サイン波、方形波、三角波、


★ ひずみ率計
  基本波周波数 300Hz〜10KHz
 表示レンジ 0.1%〜100%

★ 超広帯域FM・AM・SSBの送受信機
 マイク端子・プレストークPTT ・スケルチ・音量調整等が付いておりそのまま使用可
   トランシーバーです。

★ 変調度計
  FMの場合は最大周波数偏移
  AMの場合は**%
  SSBの場合は?

★ 電圧電流計

★ オシロスコープ (OSCILLOSCOPE)

これは普通のオシロの方が使いやすいと思います。


(RF ANALYZER)

画面上半分は色々な画面でもほとんど共通で表示されています。
どの画面でも好きな画面で測定すれば良いと思います。
( AF ANALYZER)


( RX TEST)

受信感度を測ってみました。RF OUT を アンテナ端子へ、SPジャックからAUDIO IN に接続 スケルチはOPEN
AC Level は dBmにして
カーソルを Amplitude に持っていき選択 テンキーのdBμV を押します
つまみを回して出力を加減してノイズが12dB抑圧された時点の出力を測定します。
C401 -10dB 
C501 -10dB
同じでした。-20dB位からかすかな信号をノイズの中から聞くことが出来ます。
-24dBまで絞る事が出来ます。
カーソルを SINAD で選択すると
SINAD (受信感度)
DISTN (ひずみ率)  1000Hz変調でひずみ率を測ってみました。2.3%と3.1%でした。無線機はこの程度でしょうか?
AF Frea (受信AF周波数)  1000Hzで変調されているので当然ですが、999.999Hz
DC Level (直流電圧)  これはSメーターなどの信号を計るのでしょうか
Corrent  (電流)     機器の消費電流の測定 当然ですが、電源を接続しないと表示しません。
と選択できます。
AFGen1Freq で変調周波数の設定が出来ます。
AFGen1To で変調方式 FM,AM.SSB の選択
周波数偏移を指定できます。HAM用は5KHz
Filter 1,2 で AF のハイパスフィルター、ローパスフィルターの周波数などの設定が出来ます。
Ext Load R の変更が出来ます。普通はスピーカー8Ωです。


(ADJACENT CHANNEL POWER)


(CALL CONTROL)


(SIGNALING ENCODER)



(SIGNALING DECODER)



(DUPLEX TEST)


操作部のボタン

マウスが有った方が使いやすいのでしょうが、すべてこのつまみを回してカーソルを動かして選択します
選択確定はつまみを押します。
青色の文字を選択する場合はSHIFTボタンを押した後で該当ボタンを押します。
選択後は テンキーも使えますし上下矢印ボタンで変更も出来ます。
周波数の入力はつまみを回していてもらちが明きません。テンキーで直接入力です。
表示単位の変更はテンキーの周りの灰色ボタンで変更します。
裏パネルにパラレルプリンターポートもありプリンターをつないで直接印刷も可能
RS232Cシリアルポートもありパソコンと接続して表示や操作が可能

バックパネルです。

いろいろな信号やインターフェースが出ており活用すれば!!!
お決まりの開封禁止のシールが張ってありますが、サポートの予定はないので今度開封してみます。
中を見たい



ふたを開けて見る事にしました。

ねじは全て写真のような特殊ねじです。
3mm、4mm、5mm各種サイズありますが全てです。ねじの数が物凄く多い


上蓋はずしました。 全部がシールドで何も見えません。


写真上の電源部をはずしてみました。左下が電源ユニットです。


フロントパネル側にあるコンピュウターユニットです。


更にカバーをはずすと基盤が見えます。



これがCPUかな?
intel の i960 と書いてあります。そのほかに DSP が幾つかあります。
10年もたっている機械なのでCMOSバックアップ用の電池でも交換してやろうと思って開けて見ましたが、電池見えません。
時計と日付は合っているので動いてはいますが!!



★ 最初わからなかったこと

1周波数設定がチャンネル表示になっている
   config 画面で設定します。RF Display の Freq / Chan で設定します。

2トラジェネでスイープの仕方
 スペアナ画面の 左下端
 Controls RF Genを選択 Track  Nora
  これでスイープする様になります。


★ その他

英文のマニュアルが2000ページ位ありますが、単能機でなく使い方が難しい。複雑、わかり難い
専用機のほうが各々の操作ボタンが独立しておりワンタッチで設定が可能
ただオークションではこのような機械が結構割安で出品されており全部購入よりは安く付きます。
3GHZ位まで使用できカラー液晶画面のものが安いです。
アマチュアには時々しか使用ない物なのでどちらでも。
コンピューターの塊で故障した場合修理不可能!メーカー修理より中古購入のほうが安い
使い方が複雑なので自分用に忘れないために使い方をWEBにまとめていきます。

2011/07/26 HPの計測器用 画面キャプチャーのインターフェースをUSBで作りました。別ページにありますので御覧ください。

2009/07/10
広帯域増幅器を測定してみました。
TRは FT1000MHzの UHF増幅用 2SC1254 です。

ジャンク部品を改造、2段のごく普通の増幅回路です。

簡単な回路です。


早速測定です。
RFgenからDCから500MHzまでスイープ 出力-70db

良い成績です。
30MHzから350MHzまでフラット、その後ダラダラ下がり500Mhzでも若干増幅しています。
ゲインは-70-(-48.95)=21.05db
低域はコンデンサーとトランスの影響です。 
よいTRを使うとそれなりに!!

09/07/11
フィルターの測定です。
インピーダンスのマッチングはとってありません。
入出力共に50Ωでそのまま接続です。
実際はもっと切れているかもしれません。

455KHzのセラミックフルターです。29*7.5*10.5o 日本特殊陶業のLF−D25の表示があります。
通過帯域規格は25KHz 合っているようです。
上のでこぼこはマッチングを取ってないからか?


小さな3端子の107MHzのセラフィルです。通過帯域300KHzもあります。
2段くらい入れて上記と組み合わせれば455*2=910KHzのイメージは50db以上除去できます。

2009/7/13
設定状況の保存
設定には階層が深くその度に1から設定していたのでは大変です。
そこで設定の状況を保管します。
1 設定する。
2 SAVEキーをおす。
3 保存名を聞いてくるので1,2とか適当な番号を入れます。
4 これで保存されました。
5 RECALLキーを押す
6 名前を聞いてくるので、保存したときの番号を入れる。
7 これで以前の状況が復元されます。

2009/07/26

ANT入力に何も繋がず測定してみました。
-119.83dbmのノイズレベルと言うのでしょうか?約1μV
USERキーを使ってみましたが、良くわかりません。
上の画面で入力項目の左に1から5の数字が振ってある項目がありますが、各々がK1からK5に設定されていてどの項目からもワンタッチで項目にジャンプできます。
画面によって項目や場所が変わります。

2015/11/5
このHP8924Cを売却します。
49800円です。
ご希望の方はfu1520@yahoo.co.jpまでmailをお願いします。