2012/06/03   HOME


CIRFOLK/DR-412X(アルインコ)UHF430MHzFMトランシーバー

外観等はDR-410とほとんど同じです。液晶がポジネガ反転

音が全く出ない。液晶LCDランプ断/見えない

修理しました。レストア

DR-412D 30W 出力の 2台目入手しました。音出ず。受信できず。送信できない。ランプ切れ 部品取り用との事

前オーナーが修理挑戦したらしく半田修理跡があります。

オーデオ回路回りの電解コンデンサー交換しました。大容量の物は全てダメです。

音がでないのは C87 10V 470μF の容量抜けでした。

電源回路の 7808 8V 定電圧ICの入力側、出力側の電解コンデンサー 2個 もダメです。

更に受信電圧、送信電圧回路に入っている 16V220μF 2個 もダメでした。

3032 の電池が付いている クリコン基盤の下にある 16V1000μF も液漏れです。

取り外して基盤アルコールで洗浄

受信のPLL回路がたまたまダメになります。正常時は全く正常。故障中は全く受信しません。PLL回路から電圧が出ていません。

正常時は適正電圧 2V で VCO の 同調がズレているわけでもないようです。

回路書いてみました。一部省略してあります。12.8MHz のクロックで周波数調整

送信は全く問題ないので共通回路には異常ないことになります。

受信に使う回路の半田をやり直してみました。

とりあえず故障再現しないのでこのまま使って見ることにします。

VCOケース内の故障の場合は半田吸い取り機がないので取り外しが難しいです。

最後に受信の感度が極端に悪いのです。

受信のトップ部分の回路です。2SK125 のソースに入力するとそれなりの感度です。

トップの GaAs FET 3SK1845 のゲートではダメです。

下写真のQ1です。交換してみましたが改善しません。出力のドレインに入力してもダメです。

液漏れで何処かのパターンが切れているかもしれませ。電圧は正常に有ります。コイルケースは外し難いし確認し難いです。

? 少々時間をおいて又挑戦します。

ところで回路図ではR109 2.2KΩがある事(3番回路)になっていますが、実際の基盤にはありません(パターンはある)。このRはコンデンサーマイクに電圧を掛けるためのものです。電圧があったほうが使いやすいのでチップ抵抗を付けました。これによりマイクには電圧を掛ける必要が無くなります。

上部写真中央のR106のすぐ横のR107表記の所に付けます。

TP3 で PLL を調整します。受信時 2V 送信時 1V 位が正常です。

とりあえず 送信OK 受信OK になりました。半田の不良のようです。20年近く経つとハンダ付けも怪しくなります。


2012/09/19

kenwood のTM421 と言うリグがありますが、回路、筐体等瓜二つ,パネルが違うのみです。ケンウッドのOEMでアルインコが制作して納品していたのかしれません。

外国のサイトに取扱説明書、サービスマニュアル、等がありますので参考になります。

http://96.9.26.247/schemi/      TM421_serv_IW1AXR.pdf 


DR412古い無線機、次から次へとトラブルが出ます。時々(極稀に)音が出ないという症状です。これが一番困ります。

TM421のスケルチ回路周辺です。ほぼ同じ回路です。

分り易くするため書いてみました。

 

丸印のコンデンサーの左で音は出ています。右では出ません?Cを交換してみましたが、改善しません。

次に隣のQ19のTRを交換。これの不良のようです。症状が出なくなりました。しばらく使ってみます。


2016/09/18

送受できず ハイパワー機

この機械は重症です。3V電池CR2032だめで交換

大容量電解コンデンサー全部だめ 盛大に吹き出して基盤全体が濡れっぽいです。アルコールを吹き付けて洗浄

電解コンデンサー交換しましが送受だめです。

PLLがロックしていません。トリマーを調整しても不安定でだめです。

仕方ないのでPLLユニット部分を取り外しました。これが大変 ケースが4箇所 足が10本あります。

ハンダ吸い取り機でも全部はうまく外せません。

ハウリング防止の為に接着剤でコイル等を固めてあります。トリマー2個を交換してもとに戻しました。

受信まだだめ? と思いましたが50db位の信号を入れると反応します。

こんなに感度の悪いのはコイルへの電解コンデンサー液の回り込みです。

 

これもヤりたくない作業です。コイルとシールドケースを外しました。手が3本欲しい。

写真で分かりにくいですが、コイルのトップ部分に電解オイルがしっかり付いています。

このコイルのケース物が悪く コイル取り外すと割れます。

入力信号は半ターンの位置に接続。以後10ターンのコイルです。先端は開放で何処にも繋がっていません。

これでローCハイLでQの高い同調回路が出来上がりハムバンド以外の妨害信号を除去します。

これをアルコールで洗浄 元に戻します。

まだ何か不良箇所が出そうな雰囲気!!