2010/6/05 HOME
CIRFOLK/DR-410X(アルインコ)UHF430MHzFMトランシーバー
DR-510参考になります。 1988年発売 \55700
音が全く出ない。液晶LCDランプ断/見えない
修理しました。レストア
こんな機械です。
下部 基板は1枚です。
上部 真ん中の丸いプラスチックの上にスピーカーが乗ります。
コイルやトリマーの小さいこと/中はガラガラ もっと小さく出来そう!
写真をとっておかないとコネクターをもとに戻せなくなることが有ります。
まず裏と表にあるネジを2個ずつ取り外し
横にあるネジ2個ずつを緩めます。スピーカーも一緒に外れてきますのでコネクターを抜きます。
フロントパネルは、まずロータリーエンコーダーのナットを外す
次にマイクコネクターのナジを外します。(ピンセットで引っ掛けて強引に回す)
あとは上下4箇所の爪を指で外して前でに抜きます。
前部基板は3個のビスで止まっています。ここまでバラしてください
電池電圧は掛かったままです。ショート等気をつけてください。
右上の黄と青の配線はバンド拡張用
むぎ球はパネル照明に4個、LCD照明に2個使われています。3個も切れていました。
私の手持ちのむぎ球は4mm使われている物は3mmです。大きすぎて入らないのでパネル照明はあきらめて外してLCD照明に移動しました。
音が出ない。外部スピーカーでもダメ、オーデオ出力ICはNECμPC1241H
オシロで確認。IC入力1番ピンはOK、出力3ピンにも信号が出ています。
何で音が出ないのでしょうか?リード線の断線、基板パターンの断線、ショート確認
わかりました。上の写真のコイルの横の電解コンデンサー
押すとグラグラしています。
外してみました。足は外すときにとれたのでありません。
足が1個取れています。10V470μF 同じものが無いので6.3V47μFに交換しました。
容量が1/10ですが低音が出なくなるだけでどうでも良い
耐圧は電源電圧の1/2 まあ良いでしょう
コンデンサー交換で完動品になりました。
1998年製造
製造から20年以上立っています。
無線機も時代と共に高集積、小型になっています。最も究極は携帯電話です。あの大きさでデジカメ、パソコン、テレビとデジタル無線機が入っている。驚きです。
念のためFキーとVFOキーを押しながら電源ON
オールリセットしました。
それにしてもマイクコネクター各社でバラバラ、是非規格統一をお願いします。
スケルチ感度-22db さすが感度いいです。
電源を切っても状態を記憶していて動作する。スキャンしていて電源OFFしても再度通電するとスキャンを開始します。(使いやすい)
2012/06/03
DR-412D 30W 出力の 2台目入手しました。音出ず。受信できず。送信できない。ランプ切れ 部品取り用との事
前オーナーが修理挑戦したらしく半田修理跡があります。
オーデオ回路回りの電解コンデンサー交換しました。大容量の物は全てダメです。
音がでないのは C87 10V 470μF の容量抜けでした。
電源回路の 7808 8V 定電圧ICの入力側、出力側の電解コンデンサー 2個 もダメです。
更に受信電圧、送信電圧回路に入っている 16V220μF 2個 もダメでした。
3032 の電池が付いている クリコン基盤の下にある 16V1000μF も液漏れです。
取り外して基盤アルコールで洗浄
受信のPLL回路がたまたまダメになります。正常時は全く正常。故障中は全く受信しません。PLL回路から電圧が出ていません。
正常時は適正電圧 2V で VCO の 同調がズレているわけでもないようです。
回路書いてみました。一部省略してあります。12.8MHz のクロックで周波数調整
送信は全く問題ないので共通回路には異常ないことになります。
受信に使う回路の半田をやり直してみました。
とりあえず故障再現しないのでこのまま使って見ることにします。
VCOケース内の故障の場合は半田吸い取り機がないので取り外しが難しいです。
最後に受信の感度が極端に悪いのです。
受信のトップ部分の回路です。2SK125 のソースに入力するとそれなりの感度です。
トップの GaAs FET 3SK1845 のゲートではダメです。
下写真のQ1です。交換してみましたが改善しません。出力のドレインに入力してもダメです。
液漏れで何処かのパターンが切れているかもしれませ。電圧は正常に有ります。コイルケースは外し難いし確認し難いです。
? 少々時間をおいて又挑戦します。
ところで回路図ではR109 2.2KΩがある事(3番回路)になっていますが、実際の基盤にはありません(パターンはある)。このRはコンデンサーマイクに電圧を掛けるためのものです。電圧があったほうが使いやすいのでチップ抵抗を付けました。これによりマイクには電圧を掛ける必要が無くなります。
TP3 で PLL を調整します。受信時 2V 送信時 1V 位が正常です。
とりあえず 送信OK 受信OK になりました。
2012/12/4 PW部の修理 430MHz
送信すると異常発振するようになってしまいました。
発売20年も経つと色々あります。98年8月06日のゴム印があります。まだ14年かな!
SWR検出調整VRです。コイルが変な格好していますが、調整してありますからいじってはいけません。
もう少し広く 左の5D2V同軸ケーブルからアンテナに繋がります。
PWモジュールの取り付けネジを増し締めしたり、基盤のコンデンサーを交換したり、色々やってみましたがためです。
12Vは常時掛けっぱなしです。左上のダイオードは電源逆接時の保護用
電源回路にコンデンサーを追加してみました。
こんな半田コテを使うと部品を綺麗に外すことができます。
PWモジュールを外してみました。放熱用のシリコンが塗りたくってあります。
M57752 三菱のPWモジュールです。外す時に半田こてを当ててケースを溶かしてしまいました。
最終的にPWモジュールを交換しました。M57704 型番違いますが、全く同じに使えます。動作OKになりました。
このリレーは送信時に受信回路を切り離して受信トップの破壊を防止するためです。当初の設計では無く対策で追加したようです。
2013/12/23
電源入らない不動品、また入手しました。修理は趣味です。1500 前オーナーが修理に挑戦したらしくバラバラです。部品の欠品は見当たりません。
あちこちコネクターも抜けています。
LCDも取り外されていました。ランプも6個のうち5個切れていました。最後の1個もエージング中にご臨終。LED照明に変更しました。
電池からくるケーブルも外されていました。黄色線(+)
初期バージョンだからでしょうか?VCO回路にLEDによる電圧調整跡があります。
受信TOP部にグランド強化のジャンパー線
88.5HZのトーン回路にもジャンパーがありました。
電源回路はTRを交換しました。電解コンデンサーもダメ。
バックパネル
電源SW照明は白色LEDに交換
修理完了、動作品になりました。出力OK、受信感度抜群 アルインコのFM機は素晴らしいです。
ケースに錆、
この機種は電解コンデンサーの不良(時間とともに全部だめになります。)、照明ランプは消耗品、電源回路の不良
が圧倒的に多いです。