2010/2/19
IC-35(ICOM 430MHz 10W FM トランシーバー)の改造
昔のCPUの為EEPROMが無く電源を切ると設定を全て忘れてしまいます。
もっとも設計はACアダプターで24時間バックUPするようになっています。
車に搭載した場合は常時電圧を掛けっぱなしにしています。
しかも431.00MHzが規定値です。非常に使いにくい。無線機のコントローラーを1回は作ってみたくてPICで作ってみました。
最近の無線機はチップ部品を使って特殊CPUで何をかもコントロールしていて改造が出来ません。
前面パネル
底面
後ろ姿
上部基板
PLLのシールドケースを外してみました。
CPU コントロール部分です。
NEC の D650 というのがCPUです。
基板を取り外しました。
不要な部品の取り外し
局初からの信号は2倍されてMIXに行っています。
送信は215〜220MHzを2倍して送信。
OSCは受信時33.0952*6=198.57Hz IF周波数は21.8MHz 第二局発は21.345MHz で455KHzに変換しています。
430-21.8=408.2 408.2/2=204.1MHz 204.1-198.57=5.530MHzで430MHzを受信します。
5.53/0.005=1106 をPLLで分周します。
440-21.8=418.2 418.2/2=209.1MHz 209.1-198.57=10.53MHzで440MHzを受信します。
基準クロックは2.56MHzですので2.56/512=5KHz 2倍して10KHzステップで1000CHになります。
OSCは送信時同じままで 430/2=215MHz 215-5.530=209.47 209.47/6=34.9117MHz
最近の設計はほとんどがPLLの分周比を変化させて発信周波数を変化させて送信しています。
コントロールは簡単ですが、発信周波数を2逓倍するなど全てが古い設計です。
RLLは13ビットですので8192CHまで可能です。送受一緒は無理か!
オリジナルではCPU μPD650と言う42Pを使っています。 基板ソケットをそのまま使う為同じ40PのPIC16F887を使うことにしました。
PICKIT2でICSPインサーキットプログラミング書き込みが簡単ですので配慮して使用ピンを決めます。(基板に実装したままSOFT書き込み実行)
VDD,VSS,はともかくICSPDAT(40),ICSPCLK(39),VPP(1)の3本は空けておきます。
入力はマトリクスを組んで入力端子を増やす複雑なことをやっています。887にはAD入力端子など端子が豊富ですので全部取り払うことにします。
CH切替スイッチなどは抵抗で繋いで電圧を測って位置を特定する。
ソフトのMPLABによるデバッグ
人間はミスだらけですから一度で動くことはありません。Debugger/SelectTool/MPLAB SIM でシュミレートして動作確認をします。
View/SimuletorLogicAnalyzer で出力端子の変化を見ます。
一度に全部の確認をすると何が何だか分からなくなりますので各機能ごとに確認しながら先に進むと良いと思います。ハードウエアーとソフトウエアーの確認も必要です。
RC4,5,6はLED表示器のカソードです。
RC7で出力DATAを確定させます。30msに1回切り替えています。
研究中